第十回「SSTをやる会」を開催しました。
昨日2016年11月16日水曜日に10回目の「SSTをやる会」を開催しました。 6名(私を含む)の方達が参加しました。
今回のSSTで練習した技能は「頼みを断る」でした。
今回は、技能そのものについて参加者の方達から何件かご意見を頂きました。 私が参考にしているSSTのマニュアルでは、「頼みを断る」手順として、始めに「相手の頼み事に自分は応えられない」という意思や現状をはっきりと伝え、その後に断る理由を付け加える、と説明されています。ただ、この点に関して、今回の参加者の方達から「それは日本的ではない。日本では、まず、断る理由や言い訳を述べた上で、その後、断るという意思や結論を伝えるのではないか。」とのご指摘がありました。 また、「この技能のロールプレイのように、一度断ってその理由を付け加えさえすれば、相手が諦めてくれるというのは、現実に即していないのではないか。」とのご指摘も参加者の一人の方からありました。現実では、頼む側がもっとしつこく食い下がることもあるのではないか、というご意見でした。
マニュアルに書いてある基礎的なスキルは、確かに、日本の習慣とは乖離していたり、現実の場面には適用し難かったりするような気もします。ただ、現実により近いスキルを自ら試行錯誤しつつ身につけていく際の、切っ掛けや入口にはなるような気もします。今回の「頼みを断る」という技能にしても、断りたい、または断る必要のある頼み事を相手からされた時、兎に角はじめに「お断りします。」という意思を伝えてみる、という一点を学べただけでも、私的には大きな収穫だったと感じました。 皆様はどのように感じ、どのように考えられたでしょうか?
なお、スペースぴあの利用者の方(のお母様)から和菓子の差し入れを頂きました。また、スタッフの方から煎餅の差し入れも頂きました。みんなで美味しく頂きました。有難うございました。
次回の第十一回「SSTをやる会」は、12月21日水曜日に行う予定です。正確な日時や開催場所は、このホームページやそよかぜの会のメーリングリストあるいは口頭で追ってお知らせいたします。